肥大型心筋症について
どのような症状があらわれますか?
監修:高知大学医学部 老年病・循環器内科学 教授 北岡 裕章 先生
一般的に肥大型心筋症の方は無症状であることも多く、肥大型心筋症に特徴的な症状はありません1。しかし肥大型心筋症は心臓への負担により病型や病態が変化し、病態に応じて症状がでてきます1。
症状の1つとして息切れ・呼吸苦や胸痛が挙げられます。平坦な道を歩いているとき、坂道を上ったとき、階段を登ったときに息があがってしまったり、胸が痛くなったりすることを指します。「以前はこれくらいの運動や移動は平気だったのに・・・」と思ったら要注意です。
次の症状としては動悸があります。動悸は強く脈を打ったり、脈が飛んだり感じることです。肥大型心筋症では心房細動や心室頻拍といった不整脈を合併することが多く、動悸の原因となることがあります。不整脈について詳しく知りたい方は下記の動画でも学ぶことが出来ます。
不整脈とは?
立ちくらみや眼前暗黒感(眼の前が暗くなる、意識が遠のいていく感じ)、失神なども肥大型心筋症でみられる症状です。これらの症状は肥大型心筋症に伴う不整脈が原因である場合と、閉塞性肥大型心筋症(HOCMもしくはoHCM)の流出路狭窄が原因である場合があります1。これらの立ちくらみ、眼前暗黒感、失神などは肥大型心筋症の重要な症状であり、突然死に至る前兆として現れる症状としても重要ですので、注意が必要です1。気になる症状やご不明な点がある場合は、お近くの医師にご相談ください。
- 心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版)、日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン